「リパーパス」

Socialinです。

写真は、ぼくが愛用している「ペン立て」です。
シンプルな造形に鮮やかなオレンジ色が主張していて、とても良いんです。

これはHELLER社の「アウトドア用マグカップ」。少し自慢するとアメリカ製のヴィンテージです。そう、「マグカップ」を「ペン立て」に転用しているのです。


ということで、今日は「リパーパス(Repurpose)」の話しです。

リパーパスとは、既存の物やコンテンツなどを、本来とは異なる別の目的や用途に転用することです。それなら、お馴染みの「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」があるじゃないか?と思ったかもしれませんが、少し違うのです。


Reduce(リデュース)は、製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること。
Reuse(リユース)は、使用済製品やその部品等を繰り返し使用すること。
Recycle(リサイクル)は、廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用すること。

※定義は「3R推進協議会」さんのホームページより抜粋させていただきました。

本来とは異なる目的や用途に転用する「リパーパス」は3Rとは少し違う発想だということがわかります。でも、こういった転用は、「リパーパス」という言葉で語られていないだけで、私たちの生活に常識や知恵として浸透しています。

「マグカップ」からの「ペン立て」は、僕にとっての「リパーパス」です。美しいもの、大切なモノは用途を変えても美しいし大切。だから「リパーパス」はモノを大切に扱い、敬う、素晴らしい行為だと思います。

先人は「着物」を使い古すと「布団」に転用、やがて「雑巾」に転用していた。という話を聞いたことがあります。これも「リパーパス」だと思います。

また、千利休が大切にしていたという「見立てづかい(本来は茶道具ではない日用品や別の用途のものを独自の審美眼によって茶の湯の道具として新しく用いること)」。これも「リパーパス」だと思います。

そう、実は「リパーパス」は日本の文化資産なのかもしれません。

そして、「IPデザイン」においても「リパーパス」の発想はとても重要です。

身の回りの道具やモノたちを、社会や生活者の変化に合わせて転用して欲しい。そう考えると、最初から転用を前提にしたプロダクト開発が大切です。

そして、企業やブランド、サービスや事業も、社会環境や生活者の変化に応じて、「リパーパス」の発想で新たな価値を見出して考えていく必要もあるかもしれません。

「リパーパス」で未来を豊かに。

大事な資産、強みやバリューを、さまざまな用途や目的に転用して活かす社会って、素敵だと思いませんか?

<謝辞>「リパーパス」という言葉(概念)は、ここ津屋崎に最近移住されたニューヨーカーのRさんから教わりました。パーパスの仕事はたくさんしてきたつもりでしたが「リパーパス」という言葉に触れる機会は、これまでないままでした。本当に良い教えをいただいたと思います。ありがとうございました。

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