「量産型」と「インサイト」

Z世代の間でよく使われている“量産型”という言葉がとても気になっていました。

Youtubeをよく観察すると、無難でありふれたファッションスタイルの同世代を揶揄する言葉のようで、

「あのブランドは、量産型だから(嫌いだ)。」
「嫌いなのは量産型。みんな一緒だから。」

というような使われ方をします。

「自分は違う。俺は個性的だ。」と、示したいのだと思うのだけど、言っている本人も、僕が見るかぎりそこまで個性的でなかったりします。ちょっとしたことかもしれませんが、本人にとっては明確な一線があるのかもしれません。

そこで、ぼくなりに彼らがなぜ「量産型」を嫌うのか?について、
考察してみることにしました。ポイントを挙げてみます。

①軟弱:個性的であることは勇気がいる。どこか強い。量産型は、無難に甘んじるから軟弱だ。

②安易:個性をかたちにするのは大変。あれこれ深い検討や判断がいる。量産型はそこまで深く考えていないだろうから安易だ。

③退屈:個性的なスタイルは周りに刺激や影響を与える。量産型はつまらない。退屈だ。

④逃避:個性的であることは冒険すること。常にチャレンジを欠かない。量産型は逃避だ。

⑤安全:量産型は群れの中で目立たなくするという身を守る術。リスクから身を守るための安全志向の態度だ。

いかがでしょうか。こうやって考えると、
「個性を出すこと = 挑戦、リスクを引き受けること」という考えに行き着きます。

これって、もしかしたら若い世代特有の自己成長の欲求かもしれません。

もっと個性的になりたいから、そうでない量産型を否定する。
他人に目が向けられているようで、実は自分自身の欲求。の可能性もある。

これをマーケティングにあてはめると、

Z世代にとって、個性を求めることは、“成長願望”のインサイト※。
そして、これは、自己成長を考える若い世代にとっての社会課題でもある。と捉えられるかもしれない。

例えば、何かを若い層にアプローチするなら、
「自己成長を促す=個性的になれること」を切り口にする
という発想が出てきます。

いつも、インサイトを考えることはとても重要です。

※「インサイト」とはマーケティング用語で、自覚していない埋もれた欲求のことです。

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