ケーススタディステーション/阿川駅

Socialinです。

先日、鉄スク仲間に案内してもらい山陰本線阿川駅を訪れました。

阿川駅は山口県下関市豊北町にあります。
ドライブスポットで有名な「角島大橋」から近いので、スクーターツーリングの際にふらっと寄り道。写真はその時のものです。愛車Vespaと一緒に。

いかがでしょうか。少しわかりづらいと思いますが、ここは無人駅。改札やゲートがないため誰でも自由にホームに行くことができます。

駅といえば、ゲートでしっかりと境界をつくるのが普通で、関係者以外立ち入り禁止の雰囲気が醸し出されます。この阿川駅は全く逆で、フルオープン。周辺ののびのびとした自然環境に溶け込んでいます。

鉄骨とガラスでできた建築が目を惹きます。ここは、「まちの小さな ”kiosk”」がコンセプトの「Agawa」。パブリックスペースを併設する観光拠点でもあります。なんとも素晴らしい佇まいで、何も知らずに訪れた私にも、直感的にこの空間設計に魅了されました。

ここの成り立ちについて少しだけ。

コンセプトを提唱したオーナーの塩満さんは、近隣にカフェやゲストハウスを経営しています。JR西日本、山口県、下関市による産官プロジェクトとして2020年3月にオープン。見た印象は公園そのものです。

実は今、全国で無人駅が急速に増えています。2022年度末時点で、日本全国の50.9%が無人駅とのことで、JR各社に限るとなんと58%を占めるようです。

「無人駅」と聞くと、少しネガティブな印象が浮かびますが、ここ阿川駅は違います。公園のように利用して楽しい居心地の良い場所です。「無人駅をどう活用するか」というよりも、「人がいなくなりつつある場所を、人が集まり交流する場所に変える」。という、大きな視点のパーパス実現に向けた取り組みだといえます。

AIで調べたら、「進化系無人駅」というキーワードが出てきます。いろんな方向性がありそうですが、私は「阿川駅は“ケーススタディステーション”」だと考えました。誰もがゆったりと時間を過ごすことができる広場の創造という実験。

今後さらに増加する無人駅に対する価値ある問題提起だと思います。

塩満さんの阿川駅のように、これから増えていく無人駅を豊かな場所へと変えていく取り組みが全国に広がっていったら素敵です。

僕も近場の無人駅のリサーチから始めてみようと思います。

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